Django + Wagtail (against WordPress)

これまでバックエンドにPythonのDjangoを使ってきましたが、この度WagtailというCMS(コンテント・マネージメント・システム)をその上に統合しました。Pythonという言語使ったDjangoというフレームワークの上に更にWagtailというCMSが乗っかるというイメージです。これによって何が変わるかというと、一番の恩恵はやはり管理画面等が使いやすくなるということです。


WordPressからDjangoに切り替えて約2年、その恩恵も感じつつ、管理画面機能の充実という点において至らなさを感じていたのですが、Wagtailによりそこが飛躍的に向上し、自分ではどうしても装備できなかった機​能などが標準で装備されることになります。更にWordPressのように開発者と運営者の管理画面が一緒になっていてごちゃごちゃしているという問題も解消され、管理画面は運営面で必要とされる機能に限定されます。またその管理画面のデザインやメニューバー等の情報の整理といった面で、カスタマイズの幅も広いです。


ちなみにこのWagtail、GoogleやNASA等の大手のサイトでも使われている優れものです。


そもそも私がDjangoに切り替えたの一番の理由は、初期段階でミニマルなこと(余計なものが付いてない)、それ故カスタマイズの幅も大きいというところにありました。WordPressは本来ブログを作るために開発されたもので、ブログや普通のサイトを作る分には問題ないかもしれませんが、(このショッピングサイトのように)アプリ的なサイトを作るとなると途端に厳しいものになります。


作業が面倒になる上、回りくどい遠回りなやり方で、余分なものもたくさん付くという印象です。もちろんその分速度が遅くなったり、メンテナンスも面倒になるなどの不都合も生じます。一方Django使えば、最短距離で同じゴールが達成できると考えて頂ければ分かりやすいと思います。全体がスッキリしてるので、メンテも容易になります。


もうひとつの理由は時代の流れにもあります。WordPressの基盤になっている、基本WEB開発にしか使われないPHPという言語がどんどんシェアを減らしていのに対して、AI開発などにも使われる多目的の言語Pythonは劇的にそのシェアを伸ばしてきています。私がPythonやDjangoの基礎を勉強したハーバード大のCS50という人気のコースがあるのですが、数年前まではバックエンドにPHPを教材として使用していましたが、最近はPythonに完全にコンバートしました。


このDjagoやWagtailを使う利点はその他枚挙にいとまがないですが、あなたのサイトにも是非導入を検討してみてはいかがでしょうか?

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